迷った挙句の ホソミイトトンボ


さて、ウスバシロチョウのエリアで見かけたチョウ以外の
昆虫たちになります

昨年の同時期には、目的地の途中の川辺でミヤマカワトンボの
サプライズがあったのですが今年は確認することが出来ませんでした

その代りと言ってはですが、今季のサプライズ
水辺とは縁遠いウスバシロチョウの飛び交う草地にいたイトトンボです。

地元でよく見るアジアやアオモンイトトンボとは明らかに異なり、また
クロイトトンボとも少し違う、そんなことで出来る限り色々なアングル
から撮り、帰宅後のお楽しみと言うことにしました。

i以下、参考書やWEBとにらめっこ、帰宅後の奮闘記です(笑)

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一番の特徴のコンマ型の大きな眼後紋と、その紋を結ぶはっきりとした後頭条を
頼りに行き着いた先は「オオイトトンボ」・・・
ここまではイトトンボの見分け方の図解(井上清・谷幸三共著 トンボのすべて)
などから簡単に辿り着きました。ところが、胸部側面の模様が少し違う、また
県絶滅危惧Ⅰ類の貴重種が、まさか水辺から遠く離れたこんなところに・・・

調べを進めるうちに、鉄アレイ状のより鮮明な眼後紋と後頭条、そして胸部側面
模様も近似している種に合致しました。ただしWEB上では腹部の8、9節は
全部水色をしている写真が多く迷いましたが、一部の♀の写真に黒班があるものも
あり、個体差によるものとした。
と言うことで9割がた「ホソミイトトンボ」と言う結論に達しました。
性別ですが、腹部2節に副性器に当たる突起が無いようなので♀でしょう。
フゥ・・・疲れました

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交尾のイメージトレーニングでしょうか
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このホソミイトトンボ、日本で見られる越冬するトンボ三種の内の一種になります。
オツネントンボ、ホソミオツネントンボは関東でも観察の機会が多いようですが
こちらは南方系のトンボで関東ではほとんど見ることが出来ない(トンボの不思議
新井裕 著より *注)ともありました。
[ *注 2001年版なので、温暖化の影響でしょうか、最近では関東での記録も
多々ありました ]


また、越冬型と夏型が存在し(詳細 理解難しく略)秋に羽化した越冬型は
未成熟のまま冬を越し、春になると、成熟色の鮮やかな水色になり交尾産卵
するとある。時期的なものと夏型にはないとされる複眼の横線から、この個体
は越冬型と言う事か。そして、既に交尾産卵済みなのか? それとも水辺から
離れた林などで越冬を終え、交尾産卵のため、これから水辺に向かうのか?
撮影場所から勘案し後者の方が説得性があるように思いました

仮に9月に羽化したとすると8か月程経過していることになるのに傷みなど
ない綺麗な個体に見えました。
羽化直後早々に、どこかに隠れて春の来るのをじっと待っていたのでしょうか



昨年と比べ個体数は少なかったですが、楽しみにしている
「ヤツボシツツハムシ」に今季も会いました
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レモンイエローに黒紋(8個無いのが多いような)の
すっきりとした8mm程のハムシです

ここでは、イエロー部が白色化した個体も毎年見かけます
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先日はMFのヒゲナガハナバチを紹介しましたが
ここでは「ヒゲナガハバチ」に会いました
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変わったところでは、山地性のシリアゲの「プライヤシリアゲ」
を初めて見ました。ヤマトシリアゲとは翅模様が異なりますが
撮影角度に制約もあり、翅模様のはっきりした写真が撮れな
かったのが残念です
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ホソミイトトンボ、特徴しっかりと脳裏に刻みました。次に会った時は
迷うことは無いでしょう。ボケが来なければの事ですが(笑)
(8日 県北西部にて) (トリミングあり)




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by pastel24 | 2015-05-12 23:55 | トンボ
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