人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ホソミオツネントンボ (今季の初見トンボ)


一瞬、目を疑いました
と言うのも、観音崎にはいないと思い込んでいたこともあり
見つけた時は、ビックリするやら、嬉しいやら!!
県内では初見の「ホソミオツネントンボ」(*1) ♀ の
越冬明け個体です

枝になりきる術は、お見事です!
ホソミオツネントンボ (今季の初見トンボ)_d0266457_23385875.jpg

暖かさにつられ越冬生活から、お目覚めのようです
ホソミオツネントンボ (今季の初見トンボ)_d0266457_23395073.jpg


ホソミオツネントンボ (今季の初見トンボ)_d0266457_23395940.jpg


ホソミオツネントンボ (今季の初見トンボ)_d0266457_234093.jpg

まだ、動きはぎこちないように見えましたが、時々飛んではすぐ止るを
何回か繰り返しました。しかし飛び立って小さな虫をフライングキャッチ
する様子はありませんでした。
そのうちに、不覚にも見失ってしまいました。

お手入れにも余念が無いようで・・・
もう、交尾に備えた腹筋トレーニングでしょうか?
ホソミオツネントンボ (今季の初見トンボ)_d0266457_23435381.jpg


さて、日本には成虫で冬を越すトンボとして、イトトンボ科の「ホソミイトトンボ」
と、今回のアオモンイトトンボ科の「ホソミオツネントンボ」、そしてホソミが付か
ない「オツネントンボ」の3種類がいます。

神奈川県ではオツネントンボは絶滅危惧種Ⅱ類、ホソミのほうは、要注目種
と言う指定になっていました

出会った場所は、以前ムラサキツバメの越冬場所のすぐ近くで、ここは強風を
しのげる場所にあり、昆虫たちにとっては冬越しをしやすいのでしょうか?
ここ観音崎は、冬場も比較的温暖ですが、このトンボ、雪国に於いても
吹雪などにも負けず、じっと春を待っているようです。
驚異の生命力には驚くばかりです。

きっと冬場を乗り切り、春には交尾し、子孫を残すという使命感が頑張れる源
なのでしょう

被写体までは距離的には2mほどで申し分なかったのですが、狙える角度は
限られていました。もう少し色々な写真を撮りたいとの思いから、翌日も訪ねて
みましたが、見つける事は出来ませんでした

(*1)
同定ですが、越冬明け個体の「オツネントンボ」と「ホソミオツネントンボ」の
見分けについは、3枚目の写真から、前翅と後翅の縁紋の重なり具合から
ホソミオツネントンボと同定しました。
一つだけ個人的にですが疑問もありました。複眼の模様ですが筆者の過去の
写真やWeb上のでは横筋模様が顕著ですが、この個体は横筋模様はなく
縦筋模様がはっきりしていました。
越冬明けの個体の特色なのか、それとも撮影角度によるものなのか?
気になりました・・・

以下参考まで
他県で撮った過去の画像です(2004年5月 福島にて)
横筋模様がはっきりしているのが分かります
ホソミオツネントンボ (今季の初見トンボ)_d0266457_2345782.jpg


ホソミオツネントンボ (今季の初見トンボ)_d0266457_23452980.jpg

今回の画像の複眼を拡大してみました
ホソミオツネントンボ (今季の初見トンボ)_d0266457_23455692.jpg


今季、最初見のトンボが、嬉しい想定外になりました。
きっと、今年の印象に残るワンシーンになること間違いないでしょう
夏前には、薄いブルーに色付いた、元気な個体を是非見たいものです。
楽しみな宿題がひとつ増えました
(16日 観音崎)(トリミングあり)
by pastel24 | 2014-03-21 23:57 | トンボ
<< 小松ケ池にて お目当ては ~ ヒレンジャク ~ >>