海辺の住認たち(5) ~フグとカラスの物語~

カラスの話題が続きます。
先日は、堅苦しい記事になってしまいました
そこで今日は、コミカルタッチで物語風に・・・


一匹のカラスが潮だまりで漂流物の電球のようなものを
(この時は、まさかフグだとは気づきませんでした)
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いつの間にか潮溜まりから運びあげ、小高い岩の上に
(イソシキのほうへカメラを向けていたので
運び上げの行為は見ることが出来ませんでした)
あれっ魚、もしかしてフグ、この時初めて気が付きました。

「これって食べられるのかなー」
「どうやって食べるのだろう」
背後では他のカラスが順番待ちの様子。
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「どぉれ かたい皮だなー、へんな味!」
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「えエイッ踏んじゃえ、何か不思議な感触!」
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「むっ、何か嘴がしびれてきた」と言ったか言わないかは
定かではありませんが諦めが肝心と飛び去ってゆきました。

すると順番待ちのもう一羽が
同じように暫く感触を確かめていましたが
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腑に落ちない様子で、フグから離れました
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やがてカラスは飛び去り
岩の上には、取り残されたフグが一匹・・・
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フグの毒素にカラスがどの程度影響を受けるかは分かりませんが
お互い結果オーライと言うことで、めでたしめでたし

カラスが飛び去った後、磯伝いに現場に行ってみました。
フグ(クサフグ)は生きており、苦しそうではありますが
目いっぱい膨らめた胴体を動かしていました。
レンズを向けると、フグは怒ったような目つきで
「何見てるんだよ、早く海のなかへ戻してくれ」と
(目付きが本当に怖かったので、少さめ画像で)
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早々、海へ戻す手助けを・・・文字通り“水を得た魚”のように・・・

さて、筆者の心配事が一つ
フグを助けた事により竜宮城へご招待されたらどうしよう!!・・・
水中カメラも買わなければ・・・

そういえば、“てっさ”も“てっちり”も暫く食べてないなぁ~アァ・・食べたいなぁ
と思っている筆者には余計な心配ですかね?

雑学になりますが、「フグの毒に当たると死ぬ」ことからフグを鉄砲に喩
「鉄砲の刺し身」、「鉄砲のちり鍋」からきているそうです。


雑学その2:ふぐの毒について調べてみました

一概にフグと言っても、近海には20種類程度がおり、種類によって
毒の部位や強さが異なるようです。
今回のクサフグは内蔵、卵巣、皮、肉に猛毒があり、フグの仲間では
毒のランクは上位です。フグ毒はテトロドトキシンという神経毒で
良く知られている青酸カリの1,000倍もの強さがあり、有効な解毒剤は
見つかっていないようです

この毒は、フグが自ら作り出すのではなく、海底などのテトロドトキシン
を含む細菌を食することにより、体内に毒を蓄積するとのことです。
と言うことで、養殖のフグには毒が一切ないそうです。

さて、人間に対する影響は色々と詳しい記載がありましたが、他の生き物
が食べた時の影響については分かりませんでした。もしもあの時カラスが
食べてしまったらどうなったのでしょうか?
フグからすれば、自分を守るための毒なのでしょう。少なからず影響が
あったのではないかと察しています。

あらためて、両者 めでたし めでたし
(11月16日 観音崎)
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by pastel24 | 2012-12-28 20:10 |
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