カラス考 ~今年の一枚~

初めての一枚ものでのアップになります。
さて、今年も残りわずか・・・
一年を振り返り、一番印象深い写真の
「ハシブトガラス」です

多分、カラスと聞いただけで憎悪感を抱く方も多いのでは?
嫌いな方には、まさにその嫌悪感あふれる写真で、すみません。

カラスの本来の食事の一コマを垣間見たと同時に、“訴えるような瞳”に
ドキッとしました。
宜しければ、「フォト蔵」にもアップしましたので、“この瞳”を元画像
でも見ていただければ・・・・

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古い話になります。大正10年に野口雨情作詞のあの有名な童謡「七つの子」
歌詞の解釈には諸説あるようですが、それはとりあえず置いといて

この童謡、今のカラスのイメージとはかけ離れすぎていて、この童謡を知らない
子供たちや違和感を感じられる若い世代の方も沢山おられることでしょう。

この詩が誕生してから90余年が経ちます。
詩が出来た当時は、カラスは人里にすっかり溶け込んでいたことでしょう。
夕暮れに時に合わせたようにお寺の鐘が響き、それを合図にしたように
いかにもゆったりとした翼使いで寝ぐらに帰るカラスの一団、行く先には
薄らとした夕焼けが、そんな光景が浮かんできます。

90年の歴史の中でカラスを取り巻く環境も大きくかわったことでしょう。
里山が失われてゆく過程で、餌場を奪われ、やむなく人間との共生を模索
したカラスでしたが、今まで食べたことのなかった人間食の残りに戸惑いを
覚えながらも口にせざる得なかったことでしょう。
しかし餌場を奪った人間からは、いつしか憎悪感をもたれるようになり
厄介者の烙印を押された今、カラスたちからは「我々は、好き好んで人間
の残り物を食べているのではないんだ」とのメッセージ(警告)が聞こえて
きました。

大正時代に戻すことは出来ませんが、この警告を真摯に受け止め、今日までの
たくさんの自然が失われていった現実を見つめ、この生態系を壊す事の出来た
唯一の動物である「人間」として、これからは、かけがえのない動植物たちと
の共生を図ってゆくことこそが人間にとっての真の安全と安心、そして豊かな
暮らしへの新しい一歩となることでしょう。

あのころの光景を「大正のロマン」の一言で終わらせたくないですね。

さて、詩の解釈になりますが、7匹の子供、7歳の子供、語呂合わせの数字等
諸説あるようですが、雨情の故郷、茨城県から上京して見た都会に、故郷を
懐かしみ、大正とは言へ自然破壊の前触れを感じ、後世への警告を詩にした
という勝手な説はどうでしょうか?
他の作品にも「黄金虫」、「赤い靴」など不思議な詩だと思うのは小生だけで
しょうか。
話が横道にそれてしまいましたが・・・

先日、カラスとトビの特集をテレビでやっていましたが、主に海辺の海水浴客から
すきを見て上手に食べ物を奪うシーンを捉えた映像を映し出していました。
このようなことになった原因は、人間による餌やりによるものとのことでした。
カラスやトビを敵視するのではなく中立の立場で制作したようですが、餌やりだけ
でない、もう少し踏み込んだ原因を追究するまでには至りませんでした。
民放と言うこともあり、メディアもそれ以上は踏み込めなかったのでしょう。

さて、私ども団塊の世代は、高度成長まっしぐらの創造の中で、少なからず諸破壊
に関与してきたのは紛れもない事実です。
若い方からは、何をいまさら、お前達から自然保護、 と言われそうですが・・・
すべての生ある物たちの、かけがいのない地球のために

最後に、カラスが咥えているイモムシですが、イモムシの名誉にかけて調べて
みましたがヤガ科の「シロシタケンモン」に似ているような気もしましたが
特定するには至りませんでした。~イモムシさんごめんなさい~
(6月24日 観音崎)
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by pastel24 | 2012-12-25 19:32 |
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