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チョウのように ハチのように


久しぶりの蛾の登場です

先ずは
― チョウのように ―

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ランタナの茂みの奥の方を飛び回っていた蛾が
姿をあらわしました。

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「オオタバコガ」でしょうか?
赤っぽい口吻を上手に丸めて、チョウと変わらず
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薄い灰緑の複眼も可愛かったです

ランタナの花芯へ口吻を伸ばし
蜜を吸う仕草は何ともチョウらしく
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広義ではチョウも蛾も同じ仲間なので、吸蜜は当たり前のことかも知れませんが
今まで後出のスカシバ系以外の蛾では、あまり意識して見た事は無く、また吸蜜
行為に出会うこともほとんど無く、その仕草に少々感動でした。
蛾の吸蜜に感動するのは筆者ぐらいでしょう(笑)


そして後出の
― ハチのようにです ―

チョウに似た蛾が多い中、ハチに似た仲間もいます

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「オオスカシバ」
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この透明感のあるしっかりとした翅、ハチよりも見事です。
羽化直後は灰白色の鱗粉が付いているとのことですが、何回か
羽ばたくと落ちてしまうとのこと。鱗粉の付いた蛾らしい翅を
一度見て見たいと思ってます。


「ホシホウジャク」

今が盛りのクサギの花に夢中でした
能力の高さを見せつけられた写真が一枚ありました

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毎度の変わり映えのしない写真で、ごみ箱へと思いましたが
よく見ると・・・花びらの隙間からピンポイントで口吻を伸ばし
まだ開ききらぬ若い花芯に差し込んでいるように見えます。
そのテクニックに凄いの一言でした。
(11日 観音崎) (トリミングあり)


以下は筆者のひとり言です。

このハチ似の蛾を見るといつも思うことがあります。
何でホバリングをしながら蜜を吸うのだろうと・・・
この答えの一つは、吸蜜中に敵から襲われるのを防ぐためでしょう。
確かにクモには有効と思いますが、どこの世界にも上手は居るものです。
一度カマキリの早業に捕らわれたホウジャクを見た事があります。
と言うことで、完璧な保身術とまでは行かないようです。

次は余計な心配ですが・・・
ホバリング吸蜜に使う運動量と吸蜜量の収支は自転車操業(収支ゼロ)
に限りなく近いのでしょう。そのため吸蜜を始めると止めることが出来
ないで花から花へと忙しく・・・そんなことを思い見ています。
非効率な食事方法、進化を忘れた蛾なのでしょうか
人間が、いや筆者が勝手に心配しているだけかもしれませんが・・・

以前、写真の翅のブレの量から 一秒間にホバリングする回数を
計算したところ 61回/秒と言う数値が出ました。
筆者の独断の数式で真偽のほどは分かりませんが
考察を含め興味のある方はどうぞご笑覧下さい。






by pastel24 | 2015-09-17 23:57 | 蝶や蛾
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