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尻尾はどっち


暫くぶりにハグロトンボの観察に訪れた沢山からの帰路
運転中にワイパーの上を動くイモムシに気が付きました
気になる筆者、メイン道路から少し離れた路地に車を止め
何枚か写真を撮りました
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はじめて見る容姿、どう見ても、角が2本付いている方が頭だとばかり
思っていましたが、それにしてはいつも後退りの動きばかり・・・
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帰宅後、早々調べて見ました。
体色は異なりますが、「イモムシハンドブック(文一総合出版)」の表紙
を飾る個性的なイモムシ6種の内のなんと一種でした。

そして、よく見るこの子「ウラギンシジミ」の幼虫だったのです。
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参考書などでは、体色が茶系が多いようですが、今回の幼虫は緑系の
終齢?幼虫でしょうか

さて・・・

えっ君の頭はこっちだったんだァ
ピンボケですが、ブヨブヨとした本体からのぞいた
小さなお顔に申し訳程度の眼らしき点が見えました。
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と言うことで納得・・・角はシッポに付いていたんだァ

上の写真を撮った後、古枝を拾い伝わらせ草むらにおいてきました。
どのような経路でワイパーまでたどり着いたかは分かりませんが
灼熱の太陽に照らされたボンネットの上でしたら、干乾びていたかも
知れません。

今考えると、食草と関係のない草むらへ放置、サナギになる場所を探して
車へ這い上がって来たのならもう食事の心配はないと思うのですが、まだ
終齢でないとしたら。好き嫌いをせずあるものを食べて先ずはサナギに
なってほしいものです。などと勝手なことを・・・

また、調べてゆくうちに後部の角からは、怒らすと線香花火のような
ものを散らつかせるとのこと。 あぁ見てみたかった。ちょっと脅かして
やれば良かったかなとも思いました(笑)

未知が招く、すべて後の祭り・・・
ハンドブックなので身近に持ち歩けばよいのですが、無理々々
ジャンルを問わない筆者、参考書だらけになってしまいます(笑)
(幼虫7日 市内)(成虫 11日観音崎) (トリミングあり)



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もう一件、蛾の幼虫になります

30mm程の小枝が葉の上に???
何となく不自然・・・
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ウラギンシジミは良く動き回り仕草も可愛かったのですが
こちらは、動くこともなく、だだ只、ブスっとしっぱなし(笑)
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頭部(どちらが頭部かは分かりませんが)正面より拡大して見ました。
かなりコワモテ!!
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帰宅後調べたところ
「オオトビスジエダシャク」の幼虫のようです

余談になりますが、こちらの幼虫はハンドブックには掲載されて
いませんでした。続編(2)(3)には出ていると思うのですが
文一さんの書籍は薄くて高いイメージが強く、全巻までは中々
手が出ません(笑)

一件小枝、頭部だけををよく見るとヘビのようでもあり
これぞ名付けて、ダブル擬態・・・

幼虫時代を無事に生き抜くための術、様々ですが
試行錯誤の結果、辿り着いたのでしょう。
見つからないための擬態上手な虫たちを見つけた時には
かくれんぼ、筆者の勝ちと言う感じで、嬉しくなります

小枝ちゃん、食べる度に思い出しそう。 困ったナァ(笑)
(7/30日 観音崎) (トリミングあり)




by pastel24 | 2015-08-12 23:53 | イモムシなど
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